近年、社会問題となっていることの一つに高校中退者の増加があります。そして、最大の要因が経済面だと言われています。幾ら学びたいとの意欲があっても、意思とは無関係に中退を余儀なくされることは、日本の将来を考えると大きなマイナスでもあります。そんな時、受け皿となってくれるのが通信制高校の存在です。高校中退をしてしまった若者が、通信制で再スタートを切っています。通信制であれば働きながら学ぶことが出来ますし、学費の心配は要りません。全日制や定時制で取得した単位も、手続きを踏むと持ち越すことが出来ます。40代以上の入学者も増えていて、幅広い世代が勉強にスポーツに頑張っています。
通信制高校の基本は、自宅でのプリントやインターネット学習になります。期限までに課題を提出して、後に中間や期末のテストを受けることになります。また、大部分の通信制高校では年に二~三回のスクーリング授業が行われています。授業料等のコストは、全日制や定時制に比べると格段に安いです。しかし、スクーリング授業では滞在費がかかってしまいます。そのような面を考慮すると、なるべく自宅から近い通信制高校が安心と言えます。
通信制高校でのスクーリング授業は、クラスメートと机を並べて行います。部活動や修学旅行等もカリキュラムに含まれていて、楽しい高校生活を送れる環境です。また、卒業後は大学に進学することが出来ます。通信制であることのハンディは少ないですし、企業によっては勤勉さを評価する場合もあります。教師や学校のスタッフは、悩みを含めて何でも相談に乗ってくれます。決して一人ではありませんし、卒業を目指せるのではないでしょうか。